2月の絵本 こぶたくん
2月の絵本の紹介は
「こぶたくん」
絵本セラピスト あなんちゃん推奨
「こぶたくん」の中に5つのお話があります。
今回は、その中から堀井さんも好きなお話、「ポテトちゃん」をご紹介します。
「こぶたくん」は、家庭の中の日常を描いた作品です。
その中の「ポテトちゃん」は、冬のお出かけ前、こぶたのオリバーくんと妹のアマンダ、そしてお母さんのやりとりのお話になっています。
雪が降る日に、外に遊びに行こうとお母さんとこぶたのオリバーくん、妹のアマンダは支度を始めますが、お母さんは、ふたりにコートや帽子、手袋などを着せるのに一苦労。やっと子ども達の支度が出来たら、大急ぎで自分も支度をします。
でも戻ってみると子ども達は着ていたものを全部脱いでしまっていました。訳を聞くと「ぼくたち あつすぎたの」と。
お母さんは疲れ果ててソファーに座って泣き出してしまいます。そうすると、オリバーくんが「ないちゃだめ かわいいポテトちゃん ぼくたちなかよしじゃない」とお母さんを優しく慰めます。お母さんが妹のアマンダにしたように。
日常の中の繊細な心の動きが表現され、パパママ的にはお母さんの気持ちに共感し、子どもはオリバー君の気持ちに共感し、『そうそう!そうなの!』と言いながら、何度も読みたくなり、最後には心にろうそくが灯るような温かい作品です。
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