4月の絵本 くだもの
絵本セラピスト あなんちゃん推奨
今月は「くだもの」をご紹介します。
40年以上も読み継がれている絵本です。
本物そっくりに描かれたリアルな果物たちが一つ一つ紹介されます。そして、食べやすい大きさに切られ、器に盛られたり、フォークで刺したものだったり、その果物の食べ方で紹介されます。その時に「さあどうぞ」の言葉と共に差し出されます。
まだ言葉が出ない子ども達でも、まるで本物の果物を食べるように真似っこします。そして、隣で読んでいる大人にも「さあどうぞ」と美味しそうな果物をお口に入れる真似をしてくれたりもします!
その果物の季節になったら本物の果物を触らせたり、目の前で切ってみたりしてください。本物の肌触り、匂い、重さ、色、味、五感をフルに使って感じてみましょう。すると…あら不思議!今度絵本を読むときには本当の果物の匂いや味がふわーっと広がってきます。
そして、その時には「さあどうぞ」の言葉もそえてみてください。言葉のやり取りが生まれます。
生まれたばかりの赤ちゃんから幼児まで、色々な使い方で楽しめる絵本です。
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3月の絵本 しろくまちゃんのほっとけーき
しろくまちゃんのほっとけーき
絵本セラピスト あなんちゃん推奨
こぐまちゃんえほんシリーズは、一度は手に取ったことのある絵本なのではないでしょうか。今回は、こぐまちゃん絵本シリーズから 「しろくまちゃんのホットケーキ」をご紹介します。
我が家での子育ての思い出ですが、ある日曜日の朝ホットケーキを作ろう!という事になり、私が準備を始めると、娘が得意そうに、そして真面目な顔つきで、しろくまちゃんのホットケーキの絵本を持ってきました。絵本が料理本に大変身したのです!私は絵本が汚れないか心配でしたが、そこはグッとこらえて・・・
娘は弟と協力して、絵本を1ページ1ページめくりながら、一つ一つ確かめながら作ります。
ぽたーん、どろどろ、ぴちぴちぴっち、ぶつぶつ、やけたかな、まあだまだ、しゅっ、ぺたん、ふくふく、くんくん、ぽいっ、はいできあがり!本当に美味しいホットケーキが出来上がりました!
子どもは絵本の中にすっと入っていける。そして現実に生かすことが出来る。目の前でそのことを見せられました。
次に作る時には弟が“えっへん”って顔して絵本をキッチンへ持って行きます。ページをめくると絵本の中からおいしそうな匂いがしてきます。
絵本を通して子どもたちは沢山の体験をしているのですね。
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2月の絵本 こぶたくん
2月の絵本の紹介は
「こぶたくん」
絵本セラピスト あなんちゃん推奨
「こぶたくん」の中に5つのお話があります。
今回は、その中から堀井さんも好きなお話、「ポテトちゃん」をご紹介します。
「こぶたくん」は、家庭の中の日常を描いた作品です。
その中の「ポテトちゃん」は、冬のお出かけ前、こぶたのオリバーくんと妹のアマンダ、そしてお母さんのやりとりのお話になっています。
雪が降る日に、外に遊びに行こうとお母さんとこぶたのオリバーくん、妹のアマンダは支度を始めますが、お母さんは、ふたりにコートや帽子、手袋などを着せるのに一苦労。やっと子ども達の支度が出来たら、大急ぎで自分も支度をします。
でも戻ってみると子ども達は着ていたものを全部脱いでしまっていました。訳を聞くと「ぼくたち あつすぎたの」と。
お母さんは疲れ果ててソファーに座って泣き出してしまいます。そうすると、オリバーくんが「ないちゃだめ かわいいポテトちゃん ぼくたちなかよしじゃない」とお母さんを優しく慰めます。お母さんが妹のアマンダにしたように。
日常の中の繊細な心の動きが表現され、パパママ的にはお母さんの気持ちに共感し、子どもはオリバー君の気持ちに共感し、『そうそう!そうなの!』と言いながら、何度も読みたくなり、最後には心にろうそくが灯るような温かい作品です。
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1月の絵本 だってだってのおばあさん
今年最初の絵本の紹介は
「だって だっての おばあさん」
絵本セラピスト あなんちゃん推奨
98歳のおばあさんと5歳の猫のお話です。
猫は「おばあちゃんも魚釣りにおいでよ」と毎日誘いますが
「だって私は98だもの」と、いつでもおばあさんらしい振る舞いをします。
そしておばあさんの99歳のお誕生日の日、
猫に自分の焼いたケーキに立てるローソクを買ってくるように頼みましたが
ハプニングがあり5本だけになってしまいました。
「5本でも無いよりましさ」と、おばあさんはケーキにろうそくを立て
「1さい2さい…5さい!
5歳のお誕生日おめでとう」と、
99歳ではなく5歳の誕生日になってしまいます。
翌朝、猫がいつものように魚釣りに誘うと
「だって私は5歳だもの…あらそうね!」と、
おばあさんは元気に出かけて、魚釣りに挑戦します。
そして次々に色々な事にチャレンジしていきます。
お誕生日を境に、現実から夢のような世界へテンポよく進み、楽しませてくれます。
そして、猫とおばあさんの距離感が何とも良くて、ひいおばあちゃんとひ孫の会話みたいで心がほっこりしますよ。
「だって○○だから」と「私には似合わない(無理だわ)」と思わず、心のままに生きるとこんなにも素敵だよって教えてくれているようです。
年の始めにワクワクするお話なので、ぜひ一緒に読んでみてくださいね。
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11月の絵本 ぐりとぐらとすみれちゃん
11月の絵本
ぐりとぐらとすみれちゃん
ぐりとぐらシリーズの中で、珍しく人間の女の子”すみれちゃん”が登場します。
あらすじは
ぐりとぐらが畑でとれた、にんじんのはっぱがたっぷり入ったオムレツを食べながら、今度畑にかぼちゃを植えようと話しています。
そこへ、すみれちゃんが大きなリュックをしょって現れます。リュックには大きなかぼちゃが入っています。
ぐりとぐらはさっそく切ろうとしますが、大きくて切れません。
そこですみれちゃんが
「おかあさんはこうしているの」とかぼちゃを抱えて外に出ます。
かぼちゃをもち上げて「えいっ」と地面に落とします。
なかなか割れないかぼちゃ。
「こんどこそ」と足を踏ん張って「えいっ」と力いっぱいおとすととかぼちゃははずんであらにあがり おちたひょうしに ぴーんとひびが入りまっぷたつ。
われたかぼちゃを森の動物たちと仲良く調理します。
できあがったごちそうは
かぼちゃのぺたぺたやき、
かぼちゃのプリン、かりんとう
かぼちゃコロッケ・・・。
どれも本当においしそうです。
皆で作って、仲良く食べるのはわくわくしますよね。
最後にはぐりとぐらがかぼちゃの種を畑にまいておわります。きっとまたみんなで楽しく食べれますよね。
おすすめpoint!
すみれちゃんが「おかあさんはこうしてるの」の一言!
きっとおかあさんは、すみれちゃんが生まれる前から、生れてからもかぼちゃの料理をする度に、かぼちゃを楽しそうに投げているんだろうなぁと想像できます。
そして、おかあさんのお母さんも、ずーっとそうしてきたんだとおもいますし、すみれちゃんの子ども、そうやって受け継いでいくのだろうと思います。
こうして世代間で、知恵の受け渡しをしていくのってとっても素敵ですよね。
子どもは生まれたときから、お母さんが大好きです。そして、あ母さんがしている家事やしぐさをじっくりと観察しています。
子育て中は、どうしても「○○を教えなきゃ」とか「何か体験をさせなきゃ」と、ついつい思いがちですが、日常の中にもチャンスは沢山あります。
お母さん、お父さんの毎日を大切に、楽しくすごすことも意識してみてくださいね。
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電車の中で騒いだら
我が子が電車や病院で大きな声でしゃべりだしたり、フラフラ歩きまわるとついつい
「ちゃんとして」
「ダメ!」
「いい加減にして」
「そんなことも出来ないの(知らないの)」
このような言葉を言いがちですよね。
大人からしたら出来て当然と思えることを、あえて言葉にするのって面倒だったり、
煩わしく感じたりしますよね。
でも、小さなお子さんは”まだ”知らないんです。
そう、”まだ”知らないだけなんです。電車内や病院で静かに待つことを知らないんです。
知らないことを「どうしてできないの?」と聴いたり、「言うこと聞かない」と、腹を立て怒ったりしても、子どもからしたら益々混乱するばかりです。逆に、
「幼いから分からなくて仕方がない」
「そのうち出来るようになる」
と、問題を先送りしていても改善はしません。
今日のCotu.Cotu ポイント!としては、
子どもにこそ「丁寧に、具体的に 伝える」です。
例えば、先ほどの電車内でしたら
「ここは電車内だから、声は半分にしようか」
「今は混んでるから、あと10分で駅につくから降りたらお話ししましょう。それまで黙ってようね」
「病院は具合が悪い方もいるから静かにしようね」
と、伝えましょう。
それでも騒いでしまう時は、
例えば電車内なら「これ以上騒ぐなら電車を降ります」と伝えて、守られないようなら本当に次の駅で降ります。
約束に遅れるかもしれないですが、そこは親としてもグッと我慢して実行します。
そうすると、お子さんは「脅しじゃなくて、本当に実行するんだ」と、初めて分かります。
次からは、騒いだりしたときに「この前は騒いでどうなったんだっけ?」と尋ねると、
思い出し、静かに出来るようになります。
ですが、この親もグッと我慢は、親にも忍耐や決断を伴います。
なぜなら「まったく、あなたは本当に言うことを聞かないんだから」と、口では怒りながらも、約束に遅れずに到着できた方が楽だから。
確かに、短期的には約束に遅れないのが一番ですが、別の見方をするとお子さんにとって「親の脅しは大したことない」と教えているようなものです。
そうすると、ありとあらゆる場面で「言うこと聞かないと、おやつはナシよ!」とか
「いい子にしないとおもちゃ買わないよ!」など、できない脅しを繰替えししてしまいます。
何故「できない脅し」と、書いたかというと、子どもに泣いて暴れられることで、結局は根負けしておやつをあげたり「今日だけね」と、おもちゃを買ってしまうことになりがちだからです。
何故これらが問題なのかは、親との約束が守れない子、親の注意(脅し)は大したことないと勘違いしてる子は、大きくなって小学校、中学校になっていくにつれ「社会のルール」も守られない傾向になるからです。
とは言え、幼い子にじっと黙っていてもらうのは大変ですよね。
なので、
①約束
家を出る前に「電車に乗るけど騒いだり大きな声を出さない」と約束をしましょう。
②注意
車内で大きな声になってきたら「そうするんだっけ?」と、思い出させます。
③注意が届かなかった時の対処
思い切って次の駅で降りるなど
④認める
約束が守られたら、「約束が守られていい子ね」「頑張ったね」と褒めましょう
ですが、注意ばかり脅しばかりでは互いに辛くなってしまします。
そんな時は我が家では、「どっちが長く黙っていられるでしょうか!」と、ゲームの様にしていたこともありますし、フラフラ歩きそうなときは「一歩も動かないゲーム」など行ってした時期もあります。
座っててもぞもぞするなら「プリンセスの座り方できる?」と、ごっご遊びの要素を取り入れたりしても良いですし、絵本を1冊持ち歩いても良いですよね。
色々と工夫しながら、社会的ルールを身に着けれるといいですね。
より良い家庭のために、Cotu.Cotuは応援します。
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