おもちゃのとり合い ~その1~
こんにちは。
東京都足立区で子育て講座をしています堀井裕子です。
今日のテーマ「おもちゃの取り合い!!」です。
これ、イメージでは分かってるんだけど、実際、何をどう教えたらいいものか戸惑いますよね。
例えば、
子育てサロンなどで知らないお子さんとおもちゃの取り合いになったとき、どうしますか?
①自分の子どもに「ほら、お友だちが遊びたいって言ってるよ。渡しなさい」と、我が子に我慢させる。
②おもちゃを取られて泣いてる我が子に「そんなことぐらいで泣かないの」と、泣き止ませる。
③我が子がおもちゃを奪ったのに、見て見ぬふりをする。または
「あら~駄目よ~ごめんさいね」と、相手の親に言うけど、自分の子には叱らない。
ついついやってしまいがちな行動パターン(親の)を書きました。
が、じつはコレ①~③はその場はよいかもしれませんが、たぶん翌日も同じ問題は起きますし、状況はますます悪化するでしょう。
何故なら
①は「人に譲る=美徳」と考えてるのかもしれませんが、一方的に奪われるのは、子ども心に納得できないでしょうし、面白くなりません。
②楽しく遊んでいたのに、奪われて悲しんでいるのを「泣かないの」と言われて納得できる子なんていません。
③口だけ謝れば、許されることを教えてる??
じゃあ、どうすればいいか。
大人が見本を見せればいいんです。
我が子のところに他の子がオモチャを借りに来たとき
<交渉>
「〇〇、お友だちがおもちゃを貸してって言ってるよ」と、自分の子に貸せるか聞いてください。
「やだ~」と拒否されたら、
「じゃあ、あと10分したら貸せるかな?」と、さらに交渉。
「うん。いいよ」のO.Kがもらえたら、借りに来たお友だちに
<約束>
「ごめんね。今遊んでいるから、あと10分待ってもらえるかな?」
と、伝えてください。
すると大抵、小さなお子さんでも納得してくれます。
<約束の実行>
10分たったら、我が子に声をかけておもちゃを渡しに行きます。
この<交渉><約束><約束の実行>をすることによって、だんだんと社会性を身に着けていきます。
立場が逆だったら
<交渉>
「そのおもちゃ、うちの子が貸してほしいって言ってるんだけど。」と相手の子に話しかけます。我が子に
「〇〇、“貸して”って言える?」と促します。
交渉が上手くいけばいいですし、もしダメなら
「〇〇、今日は仕方ないね。他のおもちゃを探しに行こうか」
と、その場を離れます。
それこそ毎回時間はかかるかもしれませんが、確実に身についていきますので、根気よく教えてくださいね。